往年の大スタードロンとベルモンド最後の共演「ハーフ ア チャンス」
 真ん中のかわいい女性はジョニー・ディップの元パートナーヴァネッサ・パラディ。アラン・ドロンとベルモンドは「ボルサリーノ」以来24年ぶりの共演。「仕立て屋の恋」「列車に乗った男」などで有名な監督パトリス・ルコント1998年の作品です。一見お遊びのような映画ですがさすがの二人は掛け合いも楽しく、いつまでもダンディでなかなかにかっこいいです。最初はけん制し合っていますが、どちらの娘ともしれず仕方なく付き合っているうちに、ふしぎな友情が通い合う。まあよくあるといえばよくあるお話ですが、昔を彷彿とさせるマフィアとの絡みと、同時におちゃめな面も見られるという一挙両得な筋立てなので、フランスで公開の際は大好評だったようです。「太陽がいっぱい」「勝手にしやがれ」から幾年月。驚きの歳月は、台風時の子持ち川の流れのごとく去っていくのでありました。
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