茶トラ巨猫伝説ははたして、本当か？

先日「舟を編む」を見ていたら最近３回は通って来るたるネコちゃんにそっくりのどでかい猫が登場。映画に出るくらいなので、顔はさすがにまん丸お目目で愛らしいです。そこに行くと股旅猫のたるちゃんは目はしょぼしょぼで、なめられないせいか毛が背中からお尻にかけて、とさかのように立ってます。いろいろ体に住み付ているらしく、見るからに痒そう。さっぱりとお風呂にでも入れば、このくらいのおしゃれな猫に変身できるかもしれないけれど、あんなに風雨にさらされてちゃ無理ですね。世の中には茶トラデブ猫伝説とやらがあるらしく、巨大になるのは茶トラちゃんとか。最近みんなが見ていても目立つところでどーんと寝てるし「もうすぐですね。」なんてわけのわからない発言をするお客様がいるかと思えば、桂子さんなんか「可愛くなってきました」だって。、我が物顔のたるちゃんに押され気味の今日この頃です。

檸檬シネマクラブ今月は「華麗なる賭け」でした。

マックイーンとフェイ･ダナウェイの犯罪恋愛ドラマ。ストーリー・主題歌・俳優・生活スタイルからファッション・スタイリッシュな撮影まで。どれをとってもとてもセンスのいい映画です。ハラハラさせる・間・が絶妙です。最後のどんでん返しもしゃれています。一本で十分な充実感。ピアーズ･ブロスナンには申し訳ないけどリメイクをしたのが大きな間違い。もう最初の作品で完成していますから。

このところフィルムノワールに没頭してます。

フランスでなずけられた暗い映画「フィルムノワール」。アメリカでたくさん作られほとんどはB級映画と呼ばれ、王道からちょっと外れの低位予算映画です。ファムファタールといわれる悪女と低予算、夜の撮影が多いので画面が暗くほとんどモノクロの世界。その上有名俳優があまり出ていません。今ではあまり見られなくなったものが多く、かなり高額なDVDまたはセット売りが多くなっています。その中でも「恐怖のまわり道」は、B級映画の金字塔ですがなんとユーチューブで丸々見られます。貧乏な田舎のピアノ弾きが、ヒッチハイクでロス行く途中、乗せてくれた男が急死。すべてをもらって成りすまし、うまくいくつもりが、ヒッチハイクの女を乗せたことで運命が反転します。たった6日で撮ったといわれる作品。低予算早撮りの代表格です。主役のトム・ニールはその後本当に奥さんを殺して服役したそうです。人生ままならないものです。また面白い作品を掘り出したらご紹介します。今日はシネマクラブの日。上映作品まだ迷ってます。困ったもんだわ。

年齢には関係なく素敵なショーン・コネリー

俳優としてはもう引退をしてしまったショーン・コネリー。初代ジェームズ・ボンドは今の国境を越えたようなボンドと違い、色濃く英国の香りを漂わせていました。持ち物生活スタイルファッション、車。お酒の種類まで。当時日本はまださほど豊かでもなく、ただ憧れるしかありませんでした。ジョーン・バリーの音楽が素晴らしく今のシリーズにも使われるほど。暗くなったスクリーンでタイトルとともに流れるともうわくわくしてどっぷりその世界に埋没したものです。彼のすごいのは、いつまでも同じ役に固執しなかったこと。以前から薄い頭髪とうわさされていましたが、さっぱりそのまま出演し、かえってこれもいけると、演技力でねじふせました。役選びの幅広さ。「インディー・ジョーンズ最後の聖戦」ではインディの父親役で、お茶目でウィットにとんだ役柄を楽しそうに演じていました。今でもブランドバッグの広告に乞われて登場し、バッグに劣らぬ存在感は圧倒的です。かっこいいとかスタイリッシュとかボデイビルダーのように鍛えた体が絶賛されますが、彼らにかけているのは軽妙でユーモアを醸し出す独特の個性。誰でもないショーン・コネリーのボンドは永遠です。