先日ミワさんの「シネマジャズ」でご紹介した、チェット・ベーカーです。

当時、同時期のトランぺッターマイルス・デヴィスより人気があったといわれる、チェット・ベーカー。「マイ・ファニー・バレンタイン」は、独特の雰囲気を持つ彼の代表的な一曲です。デヴューから数年は時代の寵児と言ってよいほどの爆発的な人気で、その後酒と薬でボロボロになり、50代でアムステルダムのホテルで墜死しました。人生の激しいアップダウンが、天才的な才能を枯渇させていきました。イーサン・フォークの「ブルーに生まれついて」でチェット・ベーカーを熱演中。ライブのけだるく寂し気な独特のスタイルは、今でも人の心をひきつけます。ジャズ界のジェームス‣ディーンと言われたチェット・ベーカー。心にしみる夜のジャズです。
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