アラン・ドロンとベルモンド ルネ・クレマン監督の「パリは燃えているか」に出演のころ
 「ボルサリーノ」が大当たり。一作目でベルモンドは死んでしまうので、二作目の「ボルサリーノ2」には残念ながら出ていません。超売れっ子を組み合わせて共演映画を作るのは、制作会社の常套手段。まんまと策に乗って大ヒットとなる・・というわけです。もう一つは、当時の名俳優と組み合わせて、両方のファンを同時に劇場に誘うという企画。当時の大御所といえば言わずと知れたジャン・ギャバン。ドロンとは「地下室のメロディー」ベルモンドとは「冬の猿」で共演しています。名優の胸をかりて若手俳優を押し上げるというこれも一策。「地下室のメロディー」のほうが知られていますが、私は「冬の猿」が大好きです。フランスの田舎町の小さなホテルをやっている初老の男と意気のいいどこからか来た若者のつかの間の交流を描いています。しみじみとした心にしみる逸品です。この秋にお勧めです。
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