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母物の時代Ⅱ「次郎物語」望月優子

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幼いころ望月優子が出てくると何とも言えず悲しくなって胸が苦しくなるようで困ったものです。当時の母物の二代女優と言えば三益愛子と望月優子。個人的には望月優子ファンです。子供を撮っては日本一清水宏監督の1955年作品。下村湖人の「次郎物語」は幾度か映画化されていますが望月優子が出ているだけでしみじみとやさしい気持ちにさせてくれるから不思議です。後妻の小暮三千代もいいですね。病弱な母に代わって次郎を育てる乳母の役。離れても見守っていてくれる情愛の深い人です。ようく人としての気持ちがわかるかけがえのない昭和の母。「日本の悲劇」「女の園」「晩菊』「米」・・幾多の名監督に使われた市井のおかあさん女優。社会党から出て議員にもなりましたが、女優一筋でも十分社会に訴える力を持っていた人だと思います。残念ながら60才でなくなって今の時代では高齢とは言えない年齢でした。


母物の流行した時代。

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先日シネマクラブで鑑賞した「母の旅路」(米)はセーターガールで一世を風靡した美人女優ラナ・ターナーが主人公。ラナ自身は7回の結婚を繰り返し自分の愛人を娘が殺してしまうという致命的ともいえるスキャンダルに見舞われます。後に美人をかなぐり捨てた捨て身の演技で「母の旅路」は大ヒットします。身にそぐわない結婚で幼い息子と別れ、その息子を守るため殺人を犯し何も知らぬ息子が彼女を弁護するという無理やりのストーリー。しかしわかっていてもまんまとはまってしまう涙涙の母物の代表格。今は終わっても延々とクレジットが出ますが、当時はエンドマークのあとはすぐに明るくなったので、困った人がたくさんいたでしょうね。泣きながら映画館を後にする人が多かったとか。ハリウッドシステムが支えていた時代の俳優、音楽、インテリア、衣装も大いに楽しめる作品です。