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カフェ檸檬・四方塾 「方丈記」開講のお知らせ
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四方先生に今回は「方丈記」を講義していただきます。
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」
で始まる「方丈記」は日本人の<無常観>や<諦観>の原点だと云われています。
この時期は(12世紀後半から13世紀初頭)大火事・竜巻・飢饉による餓死・地震とあらゆる災厄が続き、末法の時代と考えられ人々が救いを求めていた時代です。
方丈記には地震の記述もあり「また、同じころかとよ、おびたゝしく大地震ふること侍りき。そのさまよのつねならず」
「山はくづれて河を埋み、海は傾きて陸をひたせり。土裂けて水湧き出で、巌割れて谷にまろび入る」と書かれています。
この地震は文治地震(1185年8月6日)と呼ばれ、南海地震なのか琵琶湖周辺の直下型地震なのかは意見が分かれています。
余談ですが、この地震の4か月前の4月には平家が壇ノ浦で滅亡しています。
こうした打ち続く天変地異や戦乱に当時の人々は末法=この世の終わりを実感していたのでしょう。
無常観や諦観といった心の持ち方を生み出すと共に鎌倉新仏教をも生み出して行きます。
三陸の津波や地震を見てしまった、今日の私たちと共通の感覚があるかもしれません。
方丈記を読んで、ほんの少し私たちの「心の持ち方」や「暮らし方」を考える機会になればと思っています。
開講予定日
7月18日(水曜日) 6時~ 場所 カフェ檸檬 会費2万円 参加申し込みは檸檬 055-962-3768 まで
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