檸檬ｼﾈﾏｸﾗﾌ「ﾞウンベルトD」

この映画はまったく知りませんでした。1940年代からイタリアで制作された一連の作品ネオリアリズモ映画。ロッセリーニの「戦火のかなた」「無防備都市」ビスコンティの「べリッシマ」「郵便配達人は2度ベルを鳴らす」そしてビットリオ･デシーカの「靴磨き」「自転車泥棒」。デシーカは若い頃ハンサムな人気俳優で、イタリアのケーリーグラントと呼ばれていました。その後監督になり俳優も続けていました。「パンと恋と夢」などでその姿が見られます。「昨日・今日･明日」「ひまわり」などでも有名です。1952年制作「ウンベルトD]犬のフライクと年金暮らしの老人の物語｡今に通じるこの物語は、厳しい現実をありのままに写し撮った作品ですが、犬のフライクの姿にいくばくの救いを見出すことしか出来ない映画です。夢のハリウッド映画のような都合の良いハッピーエンドではありませんが、世代を超え見ていただきたい1本です。檸檬ｼﾈﾏｸﾗﾌﾞ2月16日（土）5時30分からです。お申し込みお待ちしています。