ジーナ・ローランズ「グロリア」ハードボイルドで粋な女
 ときどき見る映画は何本かありますが、その中の一つ「グロリア」胸のすく男気?ギャング組織が裏切り者の一家を見せしめのため惨殺。グロリアは残されて託された生き証人の男の子を、かばって逃亡します。今はドンになっている昔の男のところに乗り込んで「母性に目覚めたか。」と言われ「私は母親じゃないわ。ただのあばずれ。ミルクとは縁なしの女よ。彼はいっしょに寝た中で最高の男。」「なんとでも料理して頂戴。その前に一杯。」なんて平然と言います。バッグからリボルバーを出して突然ぶっ放す潔さ,刺客の座るテーブルに行って威圧する胸のすく度胸。「レオン」と違って小生意気でかわいくない子供フィルとのやり取りも見ものです。音楽もいい。この映画をリメイクした、シャロン・ストーンはよっぽどグロリアを演じたっかのでしょうが、このド迫力にまるで小娘に見えます。大体スタイルや顔がきれいなんて全くお門違い。50才の修羅場をくぐってきた女の凄味は出せません。ジーナ・ローランズがグロリアか、グロリアがジーナかというほどの当たり役。お正月、バラエティーと特番だらけのテレビに飽きたらぜひ「グロリア」を見てください。お餅のもたれも解消されます。
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