今月のシネマクラブは「月光の女」でした。

今月のシネマクラブは、春の連休とお彼岸が重なった19日。何やかやでゆったりした映画鑑賞会でした。演劇や、舞台演出などを手掛ける方がいたので、ウィリアム・ワイラー監督の「月光の女」を上映しました。1940年アメリカ映画。サマセット・モームの「手紙」の再映画化で、主演のレスリーにベティ・ディヴィスその夫にハーバート・マーシャル。マレイのゴム農園で、月の美しい夜銃声が響きます。伊達男のハモンドが屋敷の女主人レスリーに銃殺されたのです。「彼に言い寄られとっさに銃で・・。」という彼女の証言は、ある手紙の存在で思わぬ展開に至ります。書いてしまえばありがちな話を、俳優の演技力と監督、脚本の力でぐいぐいと引っ張る手腕とモームの原作のすばらしさで緊張感あふれる映画となっています。手紙を持ってくる弁護士助手のオン・チャイ役のシーン・ヤングが好演です。「月光の女」という題名の通り熱帯の夜を照らす満月が効果的に使われています。次回のシネマクラブは4月16日お楽しみに。