本好きの方に。映画「チャーリング・クロス街８４番地」

1986年のアメリカ映画。「奇跡の人」のアンバンクロフトと「日の名残り」アンソニー・ホプキンスの共演。日本のバブル期にに製作されましたが、買い付けしなかったらしく、惜しいことに未公開でした。アメリカ人の女流作家ヘレーヌは、イギリス文学がニューヨークで高額の上、冷淡にあしらわれ、手に入れられないことに不満な毎日を送っています。そこでイギリスの古本街の中にある本屋に直接探してもらうことにします。店に勤める英国紳士のフランクは、本に造詣が深く彼との20年にわたる交流が、彼が亡くなるまで続きます。さしたる出来事もなく淡々とお話は進みますが、イギリスとニューヨークの暮らしが丁寧に描かれ、何とも言えないいい雰囲気の大人の映画です。