こんな時代なので見ていただきたい映画「パラダイス・ナウ」

2007年公開の仏・独・オランダ・パレスチナ合作映画。パレスチナ人の友人同士の青年が、自爆テロに向かう姿を描いています。密告者という汚名を着て処刑された父を持つサイードは、何か不穏な気配を感じた母にとがめられます。英雄として死ぬことを信条とするハーレドは、信じる道を突き進もうとします。平和な国に生まれた私たちは、自爆テロに向かう二人の気持ちを想像するしかありません。何が彼らを突き動かすのか。わずか90分に込められた思いを、深く考えずにはいられません。日常にある死を、パレスチナ側から描く「パラダイス・ナウ」今観るべき映画です。
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